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2008年11月28日 (金)

BMW OHV-R 用オイルフィルターセットの謎

オイルフィルターセットを R-GS に使用する際のパッキン類の使い方で
悩んで色々調べた結果を、私見を交えて以下にご報告いたします。

*この結果を信じて不具合が生じ、君もしくは君のメンバーが死んだり
 しても、当方は一切関知しないので、そこんとこ宜しく。
 なお、このテープは自動的に消滅する。健闘を祈る。
 シュボ~!(燃える音)

R100gs88_lub

■1.参照した資料
 1)88年式用 R-GS のパーツリスト
 2)R80GS、R100GS 用日本語リペアマニュアル
 3)ヘインズマニュアル
 4)BMW メンテナンスブック
 5)ネットで色々… 2ch も…(^^;

■2.オイルフルターキットの内容
 1)オイルフィルター本体(1個)
   中折れ2分割式。
   片側のフィルター外側にゴムのパッキン付き。
   R100GS などオイルクーラーを持つ車種ではパッキン側を奥にする。
   R80GS  などオイルクーラーを持たない車種ではパッキン側が手前。

  *挿入前に脱落したパッキンなどが残っていないかエンジン側を
   チェックすること!

 2)径 44mm 太さ 4mm のOリング(1個)
   全ての車種で使用。
   昔は黒かったようだが、現在は白のようだ。

 3)径 37mm 幅 3mm の断面四角のパッキン(1個)
   色は黒。
   R100GS などのオイルクーラーを持つ車種では使用。
   R80GS  などのオイルクーラーを持たない車種では使用しない。

 4)外径 51.9mm 内径 45.3mm 厚さ 0.3mm のワッシャ(1枚)
   2)のOリングとオイルフィルターの間に装着するという説と、
   ヘッドとOリングの間に装着するという説と、
   GS では使用しないという説あり。

   *88年 GS のパーツリストの R100GS の使用欄に記載あり。
   *BMW メンテナンスブックの R100RS の例ではあり。
   *R80GS、R100GS 用日本語リペアマニュアル、ヘインズ
    マニュアルには記述なし(使っちゃダメとの記述もなし)。
   *ネットでは「不要」という記述多し。

 5)紙ガスケット(1個)
   オイルフィルタ部の蓋の形状に合った、外形がホームベース型の
   紙ガスケット。

   *BMW メンテナンスブックの R100RS の例ではあり。
   *88年GSのパーツリスト、R80GS、R100GS 用日本語リペア
    マニュアル、ヘインズには記述なし(使っちゃダメとの
    記述もなし)。
   *ネットでは「不要」という記述多し。

 6)オイルドレンボルトのワッシャ(1個)
   アルミ製。これは使うでしょう。

 7)銅のパッキン(2個)
   使途不明。オイルクーラーの配管の途中用では?

■3.追加部品
 私の場合、この他にオイルクーラーへ向かう2本のバンジョーボルト
 (ホローボルト)用にアルミのワッシャを4個購入しました。パーツ
 リスト、日本語リペアマニュアルにはバンジョーボルト1本に付き
 1個(ボルトヘッド側に1個)と描かれていますが、念のため1本に
 つき2個(ヘッド側と蓋側双方に挿入)使用しました。

■4.オイルクーラー対策のこと
 ヘインズマニュアルには、1990年に、オイルクーラー付きの車種
 (R100GS) の蓋にある「片側の」オイルラインの孔の径が 4mm に拡大
 されたとあります。これ以前の車種(GS 等?)では蓋を 4mm に加工
 する作業がディーラーで行われ、対策済みのヘッドにはペイントが
 記されているそうです。ウチのは孔は広げてありましたが、
 ペイントは見当たりません。

■5.紙ガスケットとワッシャの要不要
 4)、5)は日本語リペアマニュアルでは記載なし、ネットでは不要
 との説があります。パーツリストには R100GS には4)のワッシャを
 使うとあります。ネットでは5)の紙ガスケットがあると2)や
 3)のOリングの押し代が減って、オイルが漏れるのではとの危惧が
 囁かれていますが、さて?

■6.推測と私見
 BMW メンテナンスブックの R100RS で上記の紙ガスケットとワッシャ
 を使っていたのは、この車種のオイルクーラーにはサーモスタットが
 入っているのと関係があるような気もします。R100GS のオイル
 クーラーにはサーモスタットは入っておらず、いつもスースー
 冷やされているようです(それでもホンノリ熱いですが)。
 なので、少なくとも孔が 4mm に拡大されて以降は、蓋の部分での
 圧力はサーモスタット閉の時の RS より低い(紙ガスケットで押さえ
 込む必要はない)のではないでしょうか。

 ネットで危惧されている危険性には2つあって、1つは押し代が
 変わること、もう1つはオイルライン(孔など)が塞がれること
 ですが、紙ガスケットやワッシャを装着してもオイルラインには
 掛からないので、考慮すべきは押し代となります。

 私見では、ワッシャが入っていれば紙ガスケットの分で減った
 Oリングの押し代は補正されるので、問題ないと思います
 (紙ガスケットの厚み≠ワッシャの厚みなので完全に補正はされない
 でしょうが)。ただ、内側の四角断面のパッキンの押し代は確実に
 減ります。もっとも、ここはオイルフィルターの反対側に付いた
 ゴムのパッキンで押されるので、紙ガスケットの厚み分位は
 余裕の範囲と思います。

 更に細かく見ると、

 1)白いOリングの押し代(潰し量)
   1.クランクケースとオイルフィルターヘッドの寸法で決まる。
   2.ただし紙ガスケットとワッシャを使った場合は、これらの
     厚みを相殺した分だけ上記1より潰し量に差が出るが、
     その差は僅かと推測される。

 2)オイルフィルターカバーとオイルフィルター端面のクリア
   ランスは、四角断面のパッキンの厚みでほぼ決まる。

■7.個人的結論
 というわけで、「紙ガスケットとワッシャ」を使う・使わないは
 自由だ~!(紙ガスケットのみ使うのは×)と思います。
 以下その選択肢や利点欠点など。

 1)ヘッド・紙ガスケット・ワッシャ・Oリング(全部入りの1)
   ワッシャがヘッド側にあると、ヘッド装着時に紙ガスケットが
   ずれ難いという利点があります(やってみたらそうでした)。

 2)ヘッド・紙ガスケット・Oリング・ワッシャ(全部入りの2)
   ワッシャがオイルフィルタ側にあると、ヘッド装着時に紙ガス
   ケットがずれ易いです。また、ワッシャをヘッド側に入れて
   おくと、ヘッド装着時にワッシャが落ちやすいので、ワッシャ
   のみ先にオイルフィルタ側に入れた方が良いかもしれません。

 3)ヘッド・ワッシャ・Oリング
   紙ガスケットを使わないで、ヘッド・ワッシャ・Oリングの
   順に組む場合、Oリングはワッシャに対して圧を加えますが、
   ヘッドとワッシャの間はシーリングされているわけではない
   ので、オイルは滲みやすいと思われます。
   (ガルのメカさんが言っていたのはこのことかも?)

 4)ヘッド・Oリング・ワッシャ
   紙ガスケットを使わないで、Oリングとワッシャを使う場合は、
   ヘッド・Oリング・ワッシャの順が良いと思われます。3)と
   4)では4)の方が正しいOリングの使い方と思います。
   ただしこの場合、ヘッド装着時にワッシャが落ちやすいので、
   2)と同様にワッシャのみ先にオイルフィルタ側に入れた方が
   良いかもしれません。

 5)ヘッド・Oリング
   紙ガスケット、ワッシャとも使わないのが正式のようですので、
   これは問題ないと思います。無いワッシャは落ちませんしね(^^;。
   ただし、この使い方は GS や Roadster、Mystic など、新しい
   Rの話。古いRS等は作法が異なります。

 *R-GS では泥だらけになる人が多いし、紙ガスケットを使うと
  剥がすのが大変な時があるので、こまめに整備するなら紙ガス
  ケットなしが良いと思います。

 *ワッシャなしで紙ガスケットだけというのは、Oリングの押し代が
  変わるので良くないと思います。

 *現在私のGSは、お世話になっているBMWディーラー:ガル
  さんのお勧め(紙パッキン無いと滲むよ~)で、1)の順で組んで
  いますが、そうでないとすると5)を選ぶつもりです。

■8.参考URL
 1)紙ガスケットを入れていない例
  http://www.geocities.jp/my_motorcycle_house/r100gs/1r100gs_mainte_diary.html

 2)紙ガスケットを入れていた例
  http://jibiki.jp/wordpress/?p=193#comments

 3)便利なパーツリスト
  http://www.realoem.com/bmw/

 4)関連情報
  http://www.ohv-boxer.com/c-board-01/c-board.cgi?cmd=one;no=8877;id=
  http://www.ohv-boxer.com/c-board-01/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=6777;id=
  http://blogs.yahoo.co.jp/mini4312/51419569.html
  http://www.ohv-boxer.com/c-board-01/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=2237;id=

 5)HPN
  http://www.hpn.de/english/english.html

  *ここの engine&gearbox のページの下の注意書きが怖いのです。
   でも考えてみると、「ノーマル(サーモスタットなし)では
   関係ない(■6の推測参照)けど、HPNのサーモスタットを
   使うなら紙ガスケットは使うな」と言っているようにも思えます。

■9.総論
 とまあ、ガスケット&ワッシャだけで秋の夜長を楽しめる BMW-R って
 何てお茶目なんでしょう!(^^;

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コメント

R100R(GSと同じはず)では紙ガスケットとOリングだけでワッシャ(と言うよりシムと言うべき厚さだと思いますけど)は使わなかった様な。もしかしたらR80の頃の事だったか・・・ 既に記憶が定かではありません(^^;

ちなみに今週末は「芸術の秋」していますので、整備オフは失礼させて頂きます m(_ _)m

投稿: カブ | 2008年11月28日 (金) 23時19分

カブさんへ

ワッシャ(シム)は厚さ 0.3mm ですから、Oリングの
動作原理から言ったら、どの使い方をしても、使用可能
範囲に入っていそうです。前述のHPNの記事を除いて、
不具合が出るという情報は無いみたいですので、ネット
での噂(焼きつくぞ~)等は、半分は都市伝説かと(^^;。
HPNのサーモスタットを搭載し、かつラリーレイド等
過酷な使い方をする場合には、注意が必要なのかな?
とは思います。

なお、そもそものワッシャの目的は、古いRのフィルター
ハウジングの端面が板金断ち切りのままだったので、
Oリングの座りを良くするために入れたのだそうです。
新しい(でも相当古い(^^;)Rでは、端面をプレスで
袋曲げにして、Oリングの当り面を作っているので、
ワッシャは不要のようです。この辺はヘインズの図が
参考になります。(…でもGS用のパーツリストには
ワッシャが描いてあり、使用部品リストにもしっかり
載っているんです…(^^;)

もう1点注意すべき点は、オイルフィルターの中を貫通
するパイプの長さ。このパイプのねじ込みが深いと、
オイルクーラー(=ヘッド)との接合が不完全になる
との情報があります。今回のオイルフィルター交換では
この点のチェックをしなかったので、次回は点検する
予定です。

>芸術の秋
 了解です。秋とは言え、何やら春めいていますね(^^)。

ではまた~!

投稿: Pawpaw | 2008年11月29日 (土) 07時47分

カブさんへ

以下の(先に書いた)URLにあるR100Rのパーツリストを
見たら、紙ガスケットなし・Oリングあり・ワッシャなし・
断面四角のパッキンなし、という仕様で、明らかにGSとは
異なります。パーツリストが正しいとすると、新OHV-Rでも
車種ごとに異なるということなんですね。ハッキリ言って、
モ~ワケワカランです(^^;。

 http://www.realoem.com/bmw/

投稿: Pawpaw | 2008年11月29日 (土) 22時12分

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